ルツコの知らないハルサーの世界

定年後18年やっていたハルサー(畑人)をやめるという父ちゃん。もったいないので畑を継ぐことにしました

畑を引き継ごうと決めた理由

父ちゃんが

 

 

「一度農業体験してみれば?」という

 

 

 

夫とわたしが、そもそも農業ができるのか?

 

 

いや、できないだろう・・・

 

 

というのが、父ちゃんの印象だったのかもしれない

 

 

 

 

その週の土曜日

 

 

父ちゃんに連れられて、生まれて初めて父ちゃんの畑へ

 

父ちゃんが、畑を案内してくれる

 

 

 

その間

 

 

 

なんか知らんけど、畑仲間のオジーたちが代わる代わる

 


 

 

「んじ?畑、やめるって―?」

 

 

 

と、父ちゃんに方言で話かけてきてるみたいだった

 

 

噂が、もう周りの畑仲間に伝わっている

 

 

 

 

でも父ちゃんは

 

 

「娘夫婦が継ぐことになった」

 

 

って返事してるみたい

 

 

 

「畑は難しいよー」

 

「葉物は絶対無理だよー」

 

「暑いから辞めた方がいいよー」

 

 

 

と私たちに言い残し、残念そうに畑を去っていくオジーたち

 

 

 

 

そのときはわからんかったけど

 

 

私たちが継がなかったら、オジーたちが畑を引き継ぐのにってことだったみたい

 

 

 

 

へ?

 

 

所有権は?

 

 

使用貸借ってこと?

 

 

 

 

ハルサーたちは耕作地を広げたい

 

でも新しい土地を探すのはむずかしい

 

 

それに、そのまま畑を放置してたら雑草も生えて大変でしょ

 

だったら、畑をそのまま貸してちょうだい

 

 

そうやって畑が仲間に引き継がれていくこともある

 

私の知らない畑人の慣習があるようだ

 

 

 

畑って、土があればいいってわけじゃない

 

 

雑草を取り、耕して、肥料をやり、ふかふかになった畑で作物が育つ

 

 

お金も労力も投資して、初めて作物の育つ畑になるのだ

 

 

父ちゃんの畑はもう18年目

 

ここまで投資されたを簡単に手放せないという欲にかられ

 

私たち夫婦は、畑を引き継ごうと決めた